COLUMN
2021.06.29
ROKUMEI COFEEE CO. 井田浩司さんインタビュー
奈良に2つのカフェとオンラインショップを経営し、焙煎から地域への貢献活動にと日々忙しく過ごす井田浩司さん。自身も平日はコーヒーメーカー派という。
「お店は朝9時からスタートしますし、平日、自宅でゆっくりとドリップでコーヒーを淹れている時間はなかなか見つけられません。だからコーヒーメーカーが大活躍。コーヒーと水をセットしてスイッチを入れれば、自動的にコーヒーを作ってくれる。いい仕事をしてくれるのに、放ったらかしでOKなところが気に入っています。コーヒーを淹れている間に他のことができますしね。」
ファウンテンコーヒーメーカーの動画を初めてみた時、「楽しそう!」と直感的に感じたという井田さんに、7月のコーヒーを提案していただいた。何度も使うなかで発見したファウンテンコーヒーメーカーの魅力と、おすすめのコーヒーとは?
深いコクが味わえるホットコーヒー
抽出時間と温度の設定がおいしく淹れる鍵
ファウンテンコーヒーメーカーを実際に使ってみて、ホットとコールドブリュー、いずれの方法で淹れても、とてもクオリティの高いコーヒーが淹れられると感じました。
ホットだと抽出効率がよく、コーヒー豆がもつコクを存分に味わえます。ただし自動とはいえ抽出時間と温度の設定には注意が必要です。この設定はコーヒーの焙煎具合や豆の性質によっても異なるのですが、今回のコーヒーの抽出時間は2分がベスト。温度を90℃または80℃で変えることによって、苦味の出方が微妙に変わるので気分によってお好みを選んでください。
カフェのような本格的なコールドブリューがたった30分で完成
これからの季節、コールドブリューが手軽に楽しめるのも嬉しいですね。通常、コールドブリューというのは8時間から12時間コーヒーを水につけて抽出します。意外と時間がかかるものなのです。ところがファウンテンコーヒーメーカーだとそれを30分に短縮できる。短い時間だからといって味に妥協はなし。自動的に一定間隔でブリューイングしてくれるから、成分がうまく抽出できるのでしょう。これは電動でコントロールされているファウンテンコーヒーメーカーだからできる技ですね。
季節に合わせた軽やかなブレンド
ベリーの果実味を味ってほしい
ROKUMEI COFFEE CO. の人気商品に「サルサワブレンド」があります。奈良公園にある猿沢池で行われる夜のイベントからインスピレーションを得たコーヒーで、エルサルバドル、ミャンマー、インドネシアマンデリンの3種類を使い、チョコレート風味の香るまったりとしたコクのある味わいが特徴です。今回のコーヒーは、そこにエチオピアの浅煎りコーヒーをブレンドしました。エチオピアのコーヒーが持つベリーの果実味溢れたフレッシュな味がほんのちょっと隠し味的に加わることで、ふわっと軽い印象に。初夏からの季節にぴったりの爽やかなコーヒーに仕上がっています。
ホットで入れるとほどよい苦味や濃厚なコクを、コールドで淹れると、苦味や渋みは控えめでスッキリとしたクリアな味を感じられると思います。
何度もファウンテンコーヒーメーカーを試してみて「これが一番おいしい!」と感じたレシピをご紹介します。この設定で淹れてみてください。
コーヒーを心地よく、おいしく飲めること、それが一番大事
最近ではコーヒーに関する情報量が増えていて、淹れ方ひとつとってみても、たくさんの方法を目にすることが多いと思います。ハンドドリップであれば、お湯は何cc、蒸らす時間は何秒などなど。そういうのが好きな人はとことん極めるのも楽しいでしょう。でも、リモートワークで自宅で過ごす時間が過ぎたとはいえ、実際、平日にはそんな優雅な時間は意外と取れないですよね。そういう方にはコーヒーメーカーを使って、もっと手軽にコーヒーを飲むことをおすすめします。毎日の暮らしの中で心地よく、そしておいしく飲める、それがコーヒーにとって一番大事なことですから。